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海と山に恵まれ、歴史ロマンにみちた村
恩納村(おんなそん)は沖縄本島の中央部西海岸に位置し、村南部には青の洞窟で有名な真栄田岬(まえだみさき)、中部には沖縄本島屈指の景勝地である万座毛(まんざもう)があり、海岸全域が沖縄海岸国定公園に指定されています。サンゴ礁の広がる美しい海岸線などが観光資源として注目される日本屈指のリゾート地で、「沖縄本島のウエストコースト」とも言われています。また恩納村には3507年前のグスク時代の文化財が数多く残っており、昔の文化や生活を今に伝えるべく、琉球列島にある各地の古い建物を移築して後世に伝えるために沖縄文化・自然等をテーマとしたテーマパーク「琉球村(りゅうきゅうむら)」があります。中には国の有形文化財にも登録されている赤瓦の古民家が建ち並び、伝統舞踊の迫力あるエイサー鑑賞や沖縄に古くから伝わる伝統工芸の体験、水牛との写真撮影ができます。まるで琉球時代にいるかのような空間になっているのでぜひ体感してみてください。
文化財一覧
旧國場家住宅主屋
住宅
赤い琉球瓦の入母屋造屋根で、北東を正面として建つ。建築年は約87年。 正面右より十畳大の一番座、二番座、三番座と続き、背面に裏座と突出する土間の台所を並べる。平面構成から軸組まで伝統形式であるが、一番座正面に設けた玄関庇やガラス戸建具は近代的な要素といえる。
旧玉那覇家住宅
住宅
世紀初頭に恩納村に移住と伝える。築年数は約126年。 北西に床と仏壇をもつ一番座と二番座を並べ,西側に裏座,南方に三番座と台所を配する。桁行 12.7m,梁間 5.45m,寄棟造,赤瓦葺の木造平屋建で,東と北に雨端を廻した伝統的形式をとる。
旧西石垣家住宅主屋
住宅
西石垣家が1955年頃に 買い取って自宅としたもので,桁行 8.18m,梁行 6.36m,寄棟造,赤瓦葺の木造平屋建。建築年は約115年。 もとは4室構成と推測される。間仕切りを取り払い,4方開放型に改造されているが,東・南・北3面に雨端を廻すなど沖縄の伝統的民家形式を伝える。
旧大城家住宅主屋
住宅
首里士族の家系で,琉球王府の大臣職を務めた与那原家が首里に建設。建築年は約217年。 桁行12.7m ,※梁間6.4m規模 ,寄棟造,赤瓦葺の木造平屋建で,建築面積102㎡。東方に各 9.95㎡の一番座と二番座とを並べ,その北方に裏座,西方には三番座と台所を配す。東面と南面の雨端(あまはじ)を土庇状とするのが特徴。
旧島袋家住宅高倉
住宅
穀物類や種類を保存するための高床倉。建築年は約156年。 桁行2.8m,梁間2.1mに4本の丸柱を立て,高さ2.3mに床を張り,寄棟造,茅葺の屋根を架ける。高床は桁行4.3m,梁行3.8m規模である。柱外側の床の傾斜は10~20度程度で,奄美地方の高倉に近い形式。
旧島袋家住宅主屋
住宅
琉球王府の貢納穀類の秤役を務めた旧家。建築年は、約156年。 桁行 14.5m、梁行 7.3m規模。寄棟造,赤瓦葺の木造平屋建で,南西に各8.2㎡ 一番座と二番座を並べ,東側に裏座,北方に三番座と台所を配する。四周にイヌマキの柱に支持された雨端を廻した沖縄の伝統的民家の形式をとる。
旧比嘉家住宅主屋
住宅
琉球建国の神アマミキョに関わる家柄と伝えられ,代々聖地の管理を務め,一番座に聖石を祀るための床の間を設けるのが特徴。建築年は約140年。 桁行 11.8m、梁間 5.45m,寄棟造,赤瓦葺の木造平屋建で,南側を三番座と台所とする平面形式をもち,東面北方と北面に雨端を廻す。
旧平田家住宅フール
住宅
琉球村中央部東端近くの斜面下に移設されている。建築年は約120年。 便所と豚の飼育場を兼ねたもので,琉球石灰岩で築く。外形は約5m×約4mで,東側に飼育場,西側に便所を南北に3連並べる。各飼育場は1.2m×2.4m,深さ0.5mで,東壁にニッチ状の日除けを造る。